ミュージカルの話をしよう 第6回 シルビア・グラブ、“できないことをやるすごさ”を追い続けて(後編)

生きるための闘いから、1人の人物の生涯、燃えるような恋、時を止めてしまうほどの喪失、日常の風景まで、さまざまなストーリーをドラマチックな楽曲が押し上げ、観る者の心を劇世界へと運んでくれるミュージカル。その尽きない魅力を、作り手となるアーティストやクリエイターたちはどんなところに感じているのだろうか。このコラムでは、毎回1人のアーティストにフィーチャーし、ミュージカルとの出会いやこれまでの転機のエピソードから、なぜミュージカルに惹かれ、関わり続けているのかを聞き、その奥深さをひもといていく。3人目は、シルビア・グラブ。前編ではライザ・ミネリに憧れた子供時代から、第34回菊田一夫演劇賞を受賞した「レベッカ」ダンバース夫人役との出会いを語ってもらった。後編では、自身にとって大きな経験となった「メアリ・スチュアート」エリザベス1世役のこと、劇場再開後の今夏上演され、観客に大きな感動を与えた「三谷幸喜のショーガール~告白しちゃいなよ、you(Social Distancing Version)」のこと、そして今後への思いを聞いた。