ミュージカルの話をしよう 第5回 シルビア・グラブ、“できないことをやるすごさ”を追い続けて(前編)

生きるための闘いから、1人の人物の生涯、燃えるような恋、時を止めてしまうほどの喪失、日常の風景まで、さまざまなストーリーをドラマチックな楽曲が押し上げ、観る者の心を劇世界へと運んでくれるミュージカル。その尽きない魅力を、作り手となるアーティストやクリエイターたちはどんなところに感じているのだろうか。このコラムでは、毎回1人のアーティストにフィーチャーし、ミュージカルとの出会いやこれまでの転機のエピソードから、なぜミュージカルに惹かれ、関わり続けているのかを聞き、その奥深さをひもといていく。3人目には、ミュージカルが身近にあったというシルビア・グラブが登場。ライザ・ミネリに憧れた子供時代、縁が縁をつなぎ、次々と大作に出演し続けた二十代、そしてジャンルを問わない“女優”として、常に挑戦し続ける現在──。「できそうもないことをやってしまう、ミュージカルの現実離れしたところが好き。そのために努力は必要!」と笑顔で応えるシルビアの、人を惹きつけてやまない魅力の源とは?