ミュージカルの話をしよう 第1回 海宝直人、ミュージカルは自分にとって特殊なもの[後編]

生きるための闘いから、1人の人物の生涯、燃えるような恋、時を止めてしまうほどの喪失、日常の風景まで、さまざまなストーリーをドラマチックな楽曲が押し上げ、観る者の心を劇世界へと運んでくれるミュージカル。その魅力を、作り手となるアーティストやクリエイターたちはどのように感じているのだろうか。このコラムでは、毎回1人のアーティストにフィーチャーし、ミュージカルとの出会いやこれまでの転機のエピソードから、なぜミュージカルに惹かれ、関わり続けているのかを聞き、その奥深さをひもといていく。第1弾は海宝直人。前編では、音楽に囲まれた幼少期や、今の道を示したミュージカル「ミス・サイゴン」との出会いを語ってくれた。後編では海宝のミュージカル俳優としてのプロフェッショナルな姿勢に迫る。自身が大切な作品として挙げたミュージカル「ノートルダムの鐘」での葛藤、2015年から3度マリウス役を演じたミュージカル「レ・ミゼラブル」でのエピソードのほかに、これまでの作品で言いにくかったセリフなど、海宝のチャーミングな一面も届ける。