ミュージカルの話をしよう 第1回 海宝直人、ミュージカルは自分にとって特殊なもの[前編]

生きるための闘いから、1人の人物の生涯、燃えるような恋、時を止めてしまうほどの喪失、日常の風景まで、さまざまなストーリーをドラマチックな楽曲が押し上げ、観る者の心を劇世界へと運んでくれるミュージカル。その尽きない魅力を、作り手となるアーティストやクリエイターたちはどんなところに感じているのだろうか。このコラムでは、毎回1人のアーティストにフィーチャーし、ミュージカルとの出会いやこれまでの転機のエピソードから、なぜミュージカルに惹かれ、関わり続けているのかを聞き、その奥深さをひもといていく。第1弾には現在32歳、脂の乗ったミュージカル界の正統派スター・海宝直人が登場する。劇団四季のミュージカル「美女と野獣」で子役デビューしてから、舞台と共に成長してきた海宝は、“正統派”と呼ばれるのをおそらくあまり好まない、誠実さの中に攻め姿勢を持つタイプ。子役時代から培われた表現力を武器に、ミュージカルの大作やオリジナル作品への出演、バンド活動、海外での舞台デビューなど、縦横無尽に活動の場を広げる。そんな海宝がミュージカルにハマっている理由は? 自身のこだわりを聞く。