Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』間もなく開幕!東啓介・柳下大インタビュー

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演出に石丸さち子、音楽は和田俊輔という、今もっとも注目されているクリエーターによるオリジナルRock Musical『5DAYS  辺境のロミオとジュリエット』が、4月3日からKAAT 神奈川芸術劇場で上演される。()
タイトルにあるようにシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をモチーフに、血縁、国境、性別、人種、宗教、経済など見えない〝ライン〟に隔てられた若者たちの争いと恋の悲劇を描き、若いエネルギーによる日本発の一大ミュージカルとなる。
キャストはミュージカル界のニュースターとして注目を集める東啓介、若手演技派の呼び声も高い柳下大をはじめ、たった6人で舞台を作り上げる。
その作品でロミオ役にあたるハワルを演じる東啓介と、マーキューシオ役にあたるポドフの柳下大に、作品と役柄への思いを聞いた「えんぶ4月号」の記事を別バージョンの写真とともにご紹介する。

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 柳下大 、東啓介 
 
たった5日間で人は出会って死ぬところまで行く

──この『5DAYS』はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』(以下『ロミジュリ』)がベースですが、今回の台本を読んだ印象は?
 物語の流れなどは『ロミジュリ』そのままなのですが、現代に置きかえてあるので、台詞は今の若者言葉になっていて、SNSとか現代のツールも出てきますし、シェイクスピアの原作は難しいと感じる人も、これならわかりやすいと思います。
柳下 原作よりもすごくシンプルになっているなと。そのぶんシェイクスピアの詩のような台詞から伝わってきた心のひだのようなものは、演じる僕たちがきちんと内側に作っておかないといけないだろうなと。でも、これまでにない新しい『ロミジュリ』ができるだろうなという手応えを感じます。
──ロミオはこの作品ではハワルという名前になっていて、「春」という意味だそうですね。
 たぶん真っ直ぐに若者らしく進んでいくという意味でつけられたのかなと。
柳下 僕はポドフという名で「考える」という意味だそうです。
 台本を読んでいたら、ポドフがすごくいい役だなと。
柳下 みんなの中で一番周りのことや自分の置かれている状況、自分の気持ちがわかっている人間かもしれない。でもそれを見せない。ポドフが気持ちを吐露するシーンもあるんですが、本音が見えるのはそこだけじゃないかと。あとは仮面をかぶって人と接しているような気がします。
──今回の設定では、民族紛争の中で生きる若者たちの愛憎と葛藤と煩悶が、ハワルとリェータの恋をきっかけに浮かび上がってきます。
柳下 タイトルが『5DAYS』とあるように、たった5日間で人は出会って死ぬところまで行く。そういう若者のエネルギーを、ハワルとリェータの恋物語は象徴しているのかなと。
 ハワルとリェータは、出会って愛を知って、すべてを飛び越えていく。ジャンプ力のある2人なので、そこをお客様に違和感なく観ていただけるように。そして、それが本当の愛だったんだということも伝えられたらと思っています。

東

超えなくてはいけない時空を歌の力で超えて


──この作品はロックミュージカルですが、ミュージカル作品でも活躍するお二人からみて、歌のある舞台への取り組みは?
東 まず台詞と歌のつながりが大事で、歌で急に別人格になってはいけないし、歌い上げすぎると言葉が伝わらない。その足し算引き算はすごく難しいです。でも歌の力というのは確かにあって、そこで場面がよりドラマティックになるなと。
柳下 僕はミュージカルの舞台に出るときは、なぜそこで歌わないといけないかという理由を見つけて表現したいと思っているんです。たとえば超えなくてはいけない時間とか空間とか感情とか、そういう飛躍を歌の力で助けてもらう。同時に歌の力で演じている自分の気持ちも変化して、すごく濃い時間を生きられる。それはミュージカルならではだと思います。今回もそういうふうに歌と向き合っていければいいなと。
──観ている側も歌の力によって昂揚しますね。ロックのミュージカルという点はいかがですか?
柳下 若者たちの物語だし、とくに今回の設定の中で描かれる争いとか混乱、怒りとか悲しみ、そこを訴えるのにはぴったりかなと。
東 そう思います。僕が経験したミュージカルは歌い上げるような綺麗なメロディラインが多くて、それも素敵でしたが、今回の物語にはロックが似合うなと。歌う側としても、どんなふうになるのか楽しみです。

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──お二人は今回初共演だそうですね?
 そうなんです。僕がデビューした頃、すでに大さんは活躍されていて、舞台も『淋しいマグネット』から最近の『オーファンズ』まで色々拝見して、お芝居が素敵だなと思っていたので、今回ご一緒できるのが嬉しいです。6人という少ない人数の舞台なので、1人1人の相乗効果が大きいと思いますから、大先輩の大さんに支えてもらいつつ、自分も相当がんばらないといけないと思っています。
柳下 東くんは最近ミュージカルにどんどん出演していて、そういう意味ではすごくがんばっているなと思うし、稽古場でどういう芝居をしてくるか楽しみです。ミュージカルでの彼の経験から僕がもらえるものもきっとあると思うし。
 一緒に芝居をすることで、お互いに刺激を受けて変わることができると思うんです。しかもハワルとポドフは友人同士で親密な関係なので、早く稽古で台詞を交わし合いたい。早く大くんの芝居を稽古場で見たいなとワクワクしています。
──最後にこの作品への意気込みを。
柳下 まったく新しい形の『ロミジュリ』になると思うし、若い人たちの熱いエネルギーが前面に出る作品になると思います。『ロミジュリ』を知っている人には新鮮に受け止めてもらえると思いますし、初めて『ロミジュリ』に出会う人には、きっと感動してもらえる作品になると信じています。
 僕はこの作品で主演をさせていただくので、その立場に立つ自分の責任と重みを感じながら、共演者の方々と一緒にこの作品を作り上げていきたいと思っています。そして、キャッチコピーにあるように日本初のオリジナル・ロックミュージカルなので、『ロミオとジュリエット』の上演スタイルの1つとして、長く愛される作品になればいいなと思っています。

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ひがしけいすけ○東京都出身。13年「D-BOYSオーディション10th」のファイナリストに残り、同年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの千歳千里役でデビュー。主な舞台は、『弱虫ペダル』『刀剣乱舞』ミュージカル『薄桜鬼』『Club SLAZY -Another world-』『グランギニョル』ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』ミュージカル『マタ・ハリ』など。

柳下
やなぎしたとも○神奈川県出身。06年、俳優デビュー。以降、映像や舞台で活躍中。最近の出演作は、ドラマはNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』BSスカパー!藤沢周平シリーズ『果し合い』WOWOW連続ドラマW『銭形警部』テレビ東京『三匹のおっさん 3』、舞台は『熱海殺人事件 Battle Royal』『真田十勇士』『いつも心に太陽を』『オーファンズ』『浮標』ミュージカル『手紙』『怪談 牡丹燈籠』『Shakespeare's R&J』など。また、6月には二兎社公演42『ザ・空気ver.2~誰も書いてはならぬ~』への出演も控える。

〈公演情報〉
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Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』
脚本・作詞・演出◇石丸さち子
音楽◇和田俊輔
出演◇東啓介 豊原江理佳 柳下大 
中山義紘 大山真志 マルシア
●4/3~23◎KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030(平日11:00~17:00)





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