舞台でしかできない魅力の詰まった砂の世界を!舞台『クジラの子らは砂上に歌う』有澤樟太郎・赤澤燈・伊崎龍次郎 インタビュー

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生きることの意味を問いかける壮大なファンタジーとして絶大な支持を集めている梅田阿比の同名漫画を原作とした舞台『クジラの子らは砂上に歌う』が、待望の再演を果たす。1月25日~28日は東京・AiiA 2.5Theater Tokyoにて、2月2日~4日は大阪・サンケイホールブリーゼで公演を行う。 
砂がすべてを覆い尽くす世界の、砂の海を漂白する巨大な船「泥クジラ」で一生を終えることを宿命づけられた少年が、ある日漂着した廃墟船の中で1人の少女と出会った時から、運命が大きく動き出す…。 
主人公であり、感情を発動源とする超能力「サイミア」を操る短命の種族の少年・チャクロに扮する赤澤燈を筆頭に、2016年の初演から引き続いて出演するキャストに、新たなキャストを迎え、舞台は更にパワーアップ。テレビアニメ化もなされた人気作品を、舞台でしかできない表現方法で描く意欲作となっている。
そんな作品に出演するチャクロ役の赤澤燈、シュアン役の有澤樟太郎、リョダリ役の伊崎龍次郎に、新たな舞台に懸ける意気込みを聞いた「えんぶ4月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介。

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伊崎龍次郎・赤澤燈・有澤樟太郎

作品と演劇のパワーを感じられる舞台 

──大好評の初演を受けての再演ですが、まず初演の思い出から聞かせてください。
赤澤 初演の幕が開くまでは手探りの気持ちもありましたし、大変なこともたくさんありました。でも、とても閉鎖的な空間から始まる、砂しかないという題材自体が、舞台での表現にマッチしていたし、何よりも作品の力が大きくて、お客様も尻上がりに増えて行き、最後には強いご要望でDVD化も急遽決まって、という作品のパワー、演劇のパワーをものすごく感じた公演でした。舞台上で皆が生きているという実感も強くありましたし、それが今回の再演にもつながったと思うと、より良いものにしなければというプレッシャーもありますが、やはりまず素直に嬉しいです。
 
──大好評だった作品に今回初参加されるお二人はいかがですか?
有澤 初演の評判は役者仲間から等も多く聞いていて、みんな「良かったよ!」「泣いた!」と言っていました。今回僕が出演させて頂けることになったことを、ファンの人たちもすごく喜んでくれて。好評の初演があるだけに、再演から入る緊張感もありますが、この独特の世界観に携われるので嬉しい気持ちでいっぱいです。
伊崎 僕も同じ気持ちですし、初演の舞台を観た時に度肝を抜かれた印象が強くて。なんてすごい舞台なんだろう! と思いましたし、原作漫画も客観的に読むことができない、登場人物にどっぷり感情移入してしまうほどの力があるので、自分がその感動した世界観にしっかりと入ることができたらと思っています。

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物語の中で成長し、変化していくそれぞれの役柄

──目の前に扮装した皆さんがいらして、原作から抜け出てきたようですが、それぞれの役柄の魅力は?
赤澤 僕がチャクロを良いなと思うのは、弱いところなんです。初めは閉鎖的なコミュニティの中で生きて来たチャクロが、外の文化や危機と直面し、船の運命を背負うことになる。そういう主人公って、元々強靭なキャラクターなのが王道だと思うのですが、チャクロは弱くて泣き虫。でも試練の中で芯の強さが発揮されて成長していく。僕自身もよく泣くので(笑)共感できるし、役に伸びしろがあるのが魅力的ですね。
有澤 僕は初め「団長」という響きから、周りを統率するガタイのいい人を連想したんですが(笑)、シュアンはとても強くてミステリアスで。
赤澤 初演でやった五十嵐麻朝君のイメージもあるかもね。
有澤 麻朝君のイメージは確かにあります。でも後半心が動いていくところも大好きで、演じてみたかったタイプの役でもあるので、僕にしかできないシュアンを演じられるように頑張ります。
伊崎 リョダリは一般的には狂気を持った人と捉えられると思うのですが、そう単純には演じたくなくて、感情を持った泥クジラの人々に出会ったことで、リョダリが変わっていく、必死にあがいて生きていることを表現したいです。
赤澤 原作のアニメ化もあって更に情報量も増えてはいるけれど、演出の松崎さんもこのメンバーならではの、舞台ならではの『クジ砂』にしようと言ってくれていて、有澤君、伊崎君はじめ新メンバーが入って更に進化した舞台になると思います。舞台でしかできない魅力が詰まった『クジ砂』の、砂の世界に是非皆さん遊びに来てください!

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伊崎龍次郎・赤澤燈・有澤樟太郎

あかざわともる○90年生まれ。東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』芥川慈郎役を経て、『メサイア』白崎護役 『美男高校地球防衛部LOVE!活劇!』箱根有基役、『クジラの子らは砂上に歌う』チャクロ役、等で主演を務めるなど、舞台作品での存在感を高めて活躍中。17年の主な舞台にエン*ゲキ#02『スター☆ピープルズ!!』『TRICKSTER』『男水!』タクフェス第5弾『ひみつ』等がある。
 
ありさわしょうたろう○95年生まれ。兵庫県出身。15年ハイパープロダクション演劇『ハイキュー!!』国見英役として本格俳優デビュー。舞台作品を中心に活躍を続け、近年は朗読劇にも積極的に出演している。近年の主な舞台にミュージカル『刀剣乱舞』和泉守兼定役、『幽劇』朗読劇『陰陽師』~藤、恋せば篇~リーディングドラマ『SISTER』音楽劇『夜』等がある。
 
いざきりゅうじろう○94年生まれ。大阪府出身。ミュージカル『テニスの王子様』神尾アキラ役、スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~九頭龍冬彦役、もののふシリーズ『瞑るおおかみ黒き鴨別府』別府晋介役等で活躍し、16年~17年舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』シリーズ・八神陸役では主演を務め、舞台活動を中心に躍進を続けている。

〈公演情報〉
舞台『クジラの子らは砂上に歌う』
原作◇梅田阿比 『クジラの子らは砂上に歌う』(秋田書店「月刊ミステリーボニータ」連載)
脚本・演出◇松崎史也
出演◇赤澤 燈 前島亜美 財木琢磨 伊万里 有 有澤樟太郎 伊崎龍次郎 髙橋果鈴 大野未来 崎山つばさ ほか
●1/25~28◎AiiA 2.5Theater Tokyo(東京)
●2/2~4◎サンケイホールブリーゼ(大阪)
〈お問い合わせ〉
東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)
大阪/キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)


 
【構成・文/橘涼香 撮影/岩田えり】



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