iaku新作公演『ハイツブリが飛ぶのを』10月に東京と大阪で上演!

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iaku(いあく)が高い評価を得た今年6月の公演『粛々と運針』に続いて、10月に新作『ハイツブリが飛ぶのを』を東京と大阪で上演する。


【あらすじ】
越冬のためにこの場所に渡ってくるハイツブリ。次の冬まで体は持つだろうか。またハイツブリが飛ぶ
姿を見ることができるだろうか。この避難所に建てられた無数の仮設住宅は、あの噴火ですべて廃屋と化し、もう私しか住んでいない。戻らない夫を待っている。段々、夫の顔が思い出せなくなってくるほどに、私は衰えている。そこに何人かの男がやってくる。被災者の想い出を絵にする絵描き。家族の遺体を捜す青年。そして、ついには私の夫だという男も現れた。しかし、その男は私の夫ではない。人生の終焉、少し私の周りは賑やかになってきた。

この作品は、震災の被災者を描いてはいるが、それはあくまでも舞台設定にすぎず、描きたいのは「中年以上の恋愛」と「芸術と向き合うことで得られる豊かな気持ち」だという。

【あいさつと作品の狙い】
大きな自然災害が発生したり、戦争のような事態になったり、それらが関係して原発事故が起きたり、もういつ何が起きてもおかしくはない時代がここにあって、ただ、私たちは、そういう状態になったときの自分をイメージしきれていない。最近でも、豪雨による被害や傷ましい死のニュースがテレビで流れるが、当事者でない者はやはりイメージが届かない。しかし、やがて、とてつもない悲しみや、孤独や、恐怖に向き合わなきゃいけない時が来ることは薄々わかっている。
本作は、大水害の後に暮らしていた仮設住宅が噴火の被害に遭うという複合的なダメージを受けた人物の孤独な生活における、愛と芸術について描きたいと思っている。描く愛は、初老の愛。作品中、敢えて登場人物の年齢設定を高齢にするが、殊更に登場人物が「高齢である」ことを描写するわけではない(灰が降るという設定上、髪を白くはする)。あくまでも出演者の身体に沿った演技で表現する。視覚的な印象を操作することで、演劇表現として普遍的な愛の形を描けないだろうか、と目論んでいる。
アメリカの先住民は、遠景に見る山の稜線を絵に描き、その線を楽譜に見立てて音楽を奏でた、という話を聞いた。現代に生きる我々にとって、生活と芸術が密接な関係を築くには、極端な状況が必要かもしれない。演劇活動を行なっている一人として、愛と芸術が強く紐づくようなドラマをつくれれば幸いである。 
今作は、議論や口論をエンタテインメントに仕立てるいつもの iaku よりも、物語性、寓話性を高くして上で人間ドラマを描く作風になる予定。 

〈公演情報〉
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iaku新作公演
『ハイツブリが飛ぶのを』
作◇横山拓也
演出◇上田一軒
出演◇阪本麻紀(烏丸ストロークロック)、平林之英(sunday)、緒方晋(The Stone Age)、佐藤和駿(ドキドキぼーいず)
●10/19~24◎東京・こまばアゴラ劇場
●11/2~6◎大阪・ウイングフィールド
〈料金〉一般前売/3300 円 当日/3500 円 U-22/2000円 高校生以下/500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉06-6647-8243 (ライトアイ 11:00~19:00) 
〈iaku〉WEB http://www.iaku.jp/





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