西田大輔の人気作品、3本一挙上演!ディスグーニー『From Three Sons of Mama Fratelli』公開稽古レポート

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ディスグーニー『From Three Sons of Mama Fratelli』の公開稽古が6月2日、都内にて行われた。ディスグーニーは、劇団「AND ENDLESS」で20年近くに亘り、全ての作・演出で数多くの実績を残してきた西田大輔が「創ることは出逢うこと」をテーマに掲げ、演劇界のみならず幅広くエンタテインメント界での新たな冒険を目指し、舞台作品の創作・製作・興行を自ら行うために2015年3月に設立したもの。第4弾公演となる今回は、人気の高い西田作品3本を新たなキャストにより、回替わりで一挙上演する。時代や国、テイストも異なる3作で、西田の創る異なる世界観が楽しめる企画だ。この日の稽古場では、その3本『GOOD-BYE-JOURNEY』『枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ』『SECOND CHILDREN』それぞれ一部のシーンが抜粋で披露された。

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まずは『GOOD-BYE-JOURNEY』。いまなおフランスで愛されている15世紀の英雄ジャンヌ・ダルクを題材とした物語だ。披露されたのは「プロローグ」、ジャンヌが最初の決断を求められる「作戦会議」、オルレアンを解放する「聖戦」の3シーン。物語は花を摘むひとりの少女に出逢ったフランス王シャルル7世がジャンヌを懐かしむところから始まる。安らかな春の雰囲気から一転、戦いの冬の時代へと舞い戻る、静と動の対比が見どころだ。様々な葛藤を抱きながら、信じる道へ突き進む人々の熱が、稽古場にすでに立ち込めているよう。立ち回りでは床が揺れ、走る人々の風圧を感じ、剣の当たる音が響く。救世主として祭り上げられた羊飼いの少女・ジャンヌ(文音)が、戦いの最中、人々の前に立ち上がり叫ぶ姿に圧倒され、自分も彼女に魅了されていく民衆のひとりであるかのように目が離せなくなった。ほか、中村誠治郎SHOGO(175R)らが出演。
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2作品目は、盗賊の石川五右衛門が春の宵を疾走する『枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ』。主人公はなんと、2匹の猫(田中良子谷口賢志)。猫にそそのかされた太閤・秀吉と五右衛門が何を盗んだのか...が描かれていく。こちらもいくつかの場面が公開されたが、プロローグから摩訶不思議な世界が広がる。猫の目を意識した暗闇に光る無数のライトや拍子木の音など、気になる要素満載だ。そして、誰が人で、誰が猫で、誰が他の獣なのか、次第によくわからなくなってくる。猫ならぬ狐につままれたような感覚になってくるのが面白い。
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3作品目は、天才・平賀源内(萩野崇)とその友人・杉田玄白(西田大輔)らのファンタジックな物語『SECOND CHILDREN』。源内が玄白にプレゼントしたのぞき眼鏡で見える世界を絵に描く少年・麓郎(相馬圭祐)。この日は人とのコミュニケーションが苦手な麓郎と、源内の作ったからくり人形・奏雪(安藤遥)との場面が公開された。現実との折り合いに行き詰まった麓郎と、無邪気な笑顔のからくり人形の歪んだ関係が、この後どうなっていくのか、気になるところ。
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西田は「オリジナルの戯曲で、俳優たちとともに、ゼロから1を作る作品たちを、今やるべき必要があると思っています。僕が信頼する俳優たちと、全く毛色の違う3作品を精一杯作っています。演劇のために作られた、演劇だからこそ生きる作品たちなので、演劇でしか体験できない面白さをぜひ体感して頂きたいです。一粒で二度美味しいです」とコメント。様々な西田作品を一挙に楽しめることに加え、複数作にまたがって出演する俳優もいるため、彼らの様々な表情を見ることができそう。その意味でも"一粒で二度美味しい"この企画、ぜひお見逃しなく。

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△西田大輔
 


【公演情報】
・6月9日(金)~18日(日) Zeppブルーシアター六本木
・6月30日(金)~7月2日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

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